樹木葬がもたらすメリットはどんなもの
樹木葬とは、亡くなられた方のご遺骨を墓石に埋葬するのではなく、大地に根ざして生えている樹木のふもとに埋めたり、撒いたりして弔う方法のこと。
もともと人間は古代から、人の魂は自然から生まれて自然へと帰っていくものという死生観を大切にしてきましたが、樹木葬はまさにその考え方を継承するアイディアと言えるでしょう。
とはいえ、決してどこの樹木にでも勝手に撒いて良い訳ではありません。
その場所はあらかじめ様々な宗教、宗派、団体などで決められており、それらに了承を得ることによって私有地の樹木のふもとに埋葬することが許可されるのです。
樹木葬を利用するメリットは3つあります。
一つは上記に挙げた死生観などで個人の思いを実現できること。
二つ目は代々守り続けるお墓とは異なり、子孫が守り継いでいく必要がないということ。
そして三つ目には一つの樹木を多くの人々と共有することになるので荒廃することなく常に誰かが綺麗に維持してくれるということ。
これらの点を重視することで都市部を中心にこの埋葬方法を望む人が増えてきているのです。